草間彌生(弥生) (クサマヤヨイ)
Career
経歴
- 1929年
- 長野県で生まれる。
- 1957年
- ニューヨークへ渡る。
- 1996年
- 国際美術評論家連盟から2年連続でベストギャラリー賞を受賞する。
- 2000年
- 第50回芸術選奨文部大臣賞、外務大臣表彰を受ける。
- 2001年
- 朝日賞を受賞する。
- 2002年
- 紺綬褒章を受章する。
- 2003年
- リヨン・ビエンナーレに参加。同年、フランス芸術文化勲章オフィシエ、長野県知事表彰を受ける。
- 2004年
- 大規模個展が日本を巡回。
- 2005年
- 「草間彌生全版画集(1974年(昭和49年)~2004年(平成16年))」を阿部出版から刊行。
- 2006年
- 文化功労者に選出される。
- 2009年
- 旭日小綬章を受章。ライフタイムアチーブメント賞、高松宮殿下記念世界文化賞を受賞する。
- 2014年
- 安吾賞を受賞する。
- 2016年
- 文化勲章を受章。
- 2017年
- 草間彌生展「わが永遠の魂」が国立新美術館で開催。
Infomation
作者について
01 草間彌生(弥生)について
草間彌生(1929〜)は、水玉や網模様の反復によって描かれた「かぼちゃ」や、と白の水玉で覆い尽くされたオブジェなどで有名な、「前衛の女王」とも呼ばれるアーティストです。
幼少期からの統合失調症や複雑な家庭環境のなかから生まれた「集積」と「強迫観念」は、彼女の代名詞とも言える表現スタイルです。
今回は、熱狂的なファンも多く、高い人気を維持している草間彌生について、その魅力や表現スタイル、人気作品などをご紹介いたします。
幼少期からの統合失調症や複雑な家庭環境のなかから生まれた「集積」と「強迫観念」は、彼女の代名詞とも言える表現スタイルです。
今回は、熱狂的なファンも多く、高い人気を維持している草間彌生について、その魅力や表現スタイル、人気作品などをご紹介いたします。
02 見る者を底知れる引力で惹きつける草間彌生の魅力
草間彌生は日本を代表するアーティストであり、その作品は海外でも高い評価を得ています。2016年に文化勲受賞、同年の米『TIME』誌では、「世界でもっとも影響力のある100人」に日本人で唯一選ばれました。
彼女の代表作「かぼちゃ」や、水玉で覆い尽くされた絵画やオブジェは、アートを知らない人でも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
「前衛の女王」と呼ばれる草間彌生の作品は、サイケデリックな色彩と模様の反復・増殖で表現される独創的な世界観が特徴です。とくに水玉模様は、彼女のシンボルといっても過言ではないでしょう。
作品のなかで反復・増殖する水玉や網目のモチーフは、見る者に強烈なインパクトを与えるとともに、水玉模様が無限に広がり続け、その無限の空間に自分自身が飲み込まれていくような、底知れぬ引力を感じさせます。
彼女の代表作「かぼちゃ」や、水玉で覆い尽くされた絵画やオブジェは、アートを知らない人でも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
「前衛の女王」と呼ばれる草間彌生の作品は、サイケデリックな色彩と模様の反復・増殖で表現される独創的な世界観が特徴です。とくに水玉模様は、彼女のシンボルといっても過言ではないでしょう。
作品のなかで反復・増殖する水玉や網目のモチーフは、見る者に強烈なインパクトを与えるとともに、水玉模様が無限に広がり続け、その無限の空間に自分自身が飲み込まれていくような、底知れぬ引力を感じさせます。
03 水玉模様は自分を守るためのもの
作品を水玉で埋め尽くすことは、恐ろしい幻聴や幻覚から自分自身を防衛するためのものだといいます。
幼い頃から統合失調症を患っていた彼女は、視界が水玉で覆われたり、花や蝶が話しかけてくるといった幻覚や幻聴に悩まされてきました。
やがて、複雑な家庭環境や精神病から苦しみのなかで、感じたもの、体験したことを絵に描くようになりました。こうして彼女の創作キャリアがスタートしたのです。
幼い頃から統合失調症を患っていた彼女は、視界が水玉で覆われたり、花や蝶が話しかけてくるといった幻覚や幻聴に悩まされてきました。
やがて、複雑な家庭環境や精神病から苦しみのなかで、感じたもの、体験したことを絵に描くようになりました。こうして彼女の創作キャリアがスタートしたのです。
04 幅広い表現メディアで展開される草間彌生の世界
草間彌生は、その長い芸術活動のなかで、幅広い表現メディアを通して作品を創り続けています。その表現形式は、絵画、コラージュ、インスタレーション、彫刻、パフォーマンスアートなど、多岐にわたります。
一般的に流通している作品としては、肉筆作品や版画のほか、セラミック製の立体作品があります。
一般的に流通している作品としては、肉筆作品や版画のほか、セラミック製の立体作品があります。
05 最も価値が高い肉筆作品はアクリル
作品技法としては、アクリルや水彩、パステル、ドローイング、インクなどがあります。なかでも「かぼちゃ(とくに黄)」のアクリル作品は人気が高く、高価買取対象です。
06 版画はラメやコラージュが施されたものが人気
主な技法は、シルクスクリーン、リトグラフ、銅版画です。なかでもシルクスクリーン・ラメや、リトグラフ・コラージュは高価買取対象として扱われています。
人気の高い図柄は、肉筆作品同様「かぼちゃ(とくに黄)」です。
人気の高い図柄は、肉筆作品同様「かぼちゃ(とくに黄)」です。
07 草間彌生の人気作品シリーズ2選
1. 草間彌生の代名詞・「集積」あるいは「集合」シリーズ
「集積」あるいは「集合」と題された作品の数々は、彼女が幼少期に見た幻覚や幻聴、または、性や機械文明によって大量生産された食に対する強迫観念を作品化したシリーズです。
なかでも「かぼちゃ」は草間彌生の自画像のモチーフとして描かれているといわれており、大変人気の高い作品です。
2. 近年の大型絵画シリーズ「わが永遠の魂」
草間彌生が2009年から精力的に描き続けている、大型絵画シリーズです。正方形のキャンバスにアクリルで描かれた、鮮やかな色彩のモチーフやパターンたちは、芸術へのエネルギーに溢れています。驚異的なペースで生み出される本シリーズの数々は、現在500点以上にも及びます。草間彌生の長年にわたる芸術活動の集大成といっても過言ではありません。
「集積」あるいは「集合」と題された作品の数々は、彼女が幼少期に見た幻覚や幻聴、または、性や機械文明によって大量生産された食に対する強迫観念を作品化したシリーズです。
なかでも「かぼちゃ」は草間彌生の自画像のモチーフとして描かれているといわれており、大変人気の高い作品です。
2. 近年の大型絵画シリーズ「わが永遠の魂」
草間彌生が2009年から精力的に描き続けている、大型絵画シリーズです。正方形のキャンバスにアクリルで描かれた、鮮やかな色彩のモチーフやパターンたちは、芸術へのエネルギーに溢れています。驚異的なペースで生み出される本シリーズの数々は、現在500点以上にも及びます。草間彌生の長年にわたる芸術活動の集大成といっても過言ではありません。
08 作品の保管には湿度調整と通気が大切
草間彌生の作品は大変人気が高く、買取価格も高値が続いている状態です。
査定額は図柄だけでなく、保存状態が大きく影響します。汚れや折れのほか、経年による退色や湿度によるカビ・シミがあると、作品の価値が下がってしまいます。作品を管理・保管するときは、湿度や温度に注意し、湿気が多い時期などは、除湿機を使用して湿度を調整します。
押入れで保管する場合は上下左右にすのこを設置しましょう。
版画作品は中性紙で挟み、桐の箱にしまって保存します。また、定期的に箱を開け、風通しをすることが大切です。
査定額は図柄だけでなく、保存状態が大きく影響します。汚れや折れのほか、経年による退色や湿度によるカビ・シミがあると、作品の価値が下がってしまいます。作品を管理・保管するときは、湿度や温度に注意し、湿気が多い時期などは、除湿機を使用して湿度を調整します。
押入れで保管する場合は上下左右にすのこを設置しましょう。
版画作品は中性紙で挟み、桐の箱にしまって保存します。また、定期的に箱を開け、風通しをすることが大切です。
09 草間彌生作品の査定・高価買取は美術品買取専門店がおすすめ
草間彌生の作品は非常に人気が高く、高価買取が期待できる作品ばかりです。
その人気ゆえ、近年では贋作も数多く出回っています。
草間彌生の作品の査定、高価買取なら、信頼できる鑑定士がいる美術品の買取専門店へ依頼することをおすすめいたします。
その人気ゆえ、近年では贋作も数多く出回っています。
草間彌生の作品の査定、高価買取なら、信頼できる鑑定士がいる美術品の買取専門店へ依頼することをおすすめいたします。